シルヴィア ナサー , 塩川 優

発売日 2002/03/15
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ノーベル経済学賞受賞の数学者の心の軌跡(原書について)
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精神分裂病に苦しみながら「非協力ゲーム理論」における功績で1994年にノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュJr.の半生を描いた伝記。2002年のアカデミー作品賞ほか4部門を受賞した同名映画の原作だが「感動作」として仕立て上げられた映画とは全くと言っていいほど違う現実が描かれている。実際の若い頃のナッシュは頭の良さを鼻にかけ、人を人とも思わない典型的な嫌な奴だったようだし、精神分裂病発症後は、世界市民になりたいと願ってヨーロッパを放浪したりする。またホモセクシャルでもあったとしている点は当人たちとの論議も呼んでいるようだ。原作と映画の違いを比べてみるのも一興だろう。一冊の本としてはナッシュという人物に目を向けさせた功績はあるものの、数学者としての思考や業績に関する描写が少ないところが残念。(初出:メタローグ『recoreco』)





